- ファイアーエムブレム 聖戦の系譜 TREASURE
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代理キャラクターを含む主要キャラクター全員の全身絵や、十二聖戦士の集合絵が圧巻。
ランゴバルトやレプトールに実はもう一人ずつ子供がいたり、アミッド&リンダの母親の名前やビジュアルが明らかになっていたり等、様々な裏設定が凝縮されたあまりにも濃い一冊。
実はジャムカはバトゥの本当の子ではなかった!? そんな彼の実際の家族関係が気になる人は要チェック!
2014.4.20.Sun. 09:17
昔どこかの個人サイトにて、FE聖戦の神々の血筋の継承のルールについて詳細な解説があり、それが公式で明確化されたものであるかどうかはさておき非常に納得のいく内容であった為、ここで噛み砕いて改めてルールを紹介したい。
なお、個人的な考察も混入している事を断り書きしておく。
また神々の血筋は呼称に微妙な差異・差分が存在し、暗黒神の血筋も「ロプト」「ロプトウス」「マイラ」等と呼称されるが、本記事では一貫して「ロプト」としておく。
おおむね以下のようなルールが敷かれている。
また本記事では便宜上、直系を「2ポイント」・傍系を「1ポイント」として計算を行うものとする。
セリスは息子である為、父シグルドの血筋に傾倒する。
またシグルドにとって1番目の子である為、シグルドが継承するバルドの直系の継承候補となる。
母ディアドラのヘイムの直系も継承候補たりうるが、先にバルドを2ポイント継承する為ヘイムは1ポイントしか継承出来ず、よってセリスはヘイムについては直系ではなく傍系に留まる。
ディアドラが継承するロプトの血筋は、バルドの直系とヘイムの直系の間に誕生したセリスにとっては3番目の継承候補にすぎない為、結果として継承には至らない。
この点については聖戦だけでは説明不足となるが、トラ7と併せると解釈が進む。
(※当方トラ7は未プレイで知識が浅い為、認識にずれがあったりしたら申し訳ない)
トラ7の登場人物であるサイアスはアルヴィスとアイーダの間に誕生した子で、事実上アルヴィスの1番目の子である。
その為サイアスはアルヴィスが継承するファラの直系をそのまま継承し、セリス達の代におけるファラの直系は彼で決定される。
よって、アルヴィスにとって2番目の子であるユリウスは、ファラの直系となる可能性が失われる。
ユリウスにとって継承候補となる神々の血筋は、父アルヴィスが継承するファラ直系・ロプト傍系と、母ディアドラが継承するヘイム直系・ロプト傍系である。
ユリウスは息子である為父アルヴィスの血筋に傾倒し、まずアルヴィスが継承するファラの血筋を継承するが、直系は既にサイアスで決定している為、ユリウスが継承するファラの血筋は傍系に留まる。
これがユリウスにとって1ポイント目。
次に、同じくアルヴィスからロプトの血筋を継承し、これが2ポイント目となる。
ここで3ポイント目が、母ディアドラが継承する血筋から決定される事になるが、「キャラクター1人が継承出来る血筋は2種類まで」というルールによりヘイムの血筋を継承出来ず、よってディアドラからはヘイムではなくロプトの血筋を継承する事になってしまう。
そしてアルヴィスとディアドラの双方から1ポイントずつ継承したロプトの血筋が合算して2ポイント、すなわち、これによりユリウスが「ロプトの擬似的な直系」として誕生してしまったのである。
ユリアは娘である為、まず母ディアドラからヘイムの直系を継承する事となる。
義兄セリスはヘイムの傍系に留まっており、これによりヘイムの直系は彼女で決定される。
残り1ポイント分は、ディアドラからロプトの血筋を傍系として継承してしまう可能性も考えられたが、それ以上に父アルヴィスが継承するファラの直系の方が彼女にとって影響力が強いらしく、彼女の最後の1ポイント分はファラの傍系として決定される事となった。
いかにも聖戦らしい強引さである(……)。
「直系から誕生する最初の子が次の直系となる」というルールにより、血筋の継承が男女逆になってしまうパターンとして、キュアン(♂)→アルテナ(♀)とブリギッド(♀)→ファバル(♂)がある。
ブリギッド自身もリング(♂)譲りの血筋と思われる為、この男女逆転の現象は「そこそこ普通に発生しうる」というレベルの頻度なのかもしれない。
クロードとシルヴィアが結ばれた場合、リーンとコープルは2人ともブラギの直系として誕生する。
1番目の子であるリーンは、まず母であるシルヴィアからブラギの傍系を継承し、父クロードからもブラギの血筋を直系ではなく傍系として継承し(娘は母方の血筋に傾倒する事から)、1ポイント+1ポイント=2ポイントで「擬似的な直系」となった。
ダンサーで杖を使用出来ない事もあってか、アルテナやファバルのような逆転現象は発生しなかったようだ。
2番目の子であるコープルは、姉リーンがブラギの「正当な直系」とならなかった事もあって、父クロードからブラギの直系をそのまま継承し、セリスの代のブラギの「正当な直系」として決定する。
この場合、母シルヴィアからもブラギの血筋を継承し、作中の全キャラクター中で唯一の「特定の血筋を3ポイント継承する存在」となっていたのかもしれないが、ゲーム中では他のキャラクターと同様に普通に直系という扱いであり、定かではない。
もしシルヴィアがブラギの血筋を持たないでいたら、リーンが正当な直系(しかしバルキリーは使用出来ない)・コープルが傍系に留まっていたという可能性もあったかもしれない。
ホリンとアイラが結ばれた場合も、同じオードの傍系同士という事で、スカサハとラクチェが2人ともオードの「擬似的な直系」として誕生する。
普通に考えたら「擬似的な直系」となるのは1番目の子であるスカサハのみで、2番目の子であるラクチェは「ただの傍系」となりそうなものであるが、もしかしたら「正当な直系」は同一世代に1人しか誕生しないが、「擬似的な直系」は複数誕生しうるという事なのだろうか。
(「ファバルとラナの2番目の子」と「レスターとパティの1番目の子」等、そのようになりそうだと考えられるパターンはある)
そうだとしたら、もし仮にシグルドとディアドラの間にセリスの他にもう1人「娘」が誕生していたとしたら、その娘がユリアより先にヘイムの直系となり、それが巡ってユリアがユリウスと並ぶ2人目の「ロプトの擬似的な直系」となってしまっていた可能性もあったかもしれない。
…と、ここまでの長々しい解説をもってしてもどうしても枠に当てはまらず、結果「極めて例外的な存在」となってしまい解釈に悩むのが、イシュタルである。
「直系の最初の子が次の直系となる」「娘は母方の血筋に傾倒する」という2つのルールを無視して、ブルーム(♂)の2番目の子であるイシュタル(♀)が、トードの直系となってしまっているからである。
せめてイシュトーの妹でなく姉であったならば、ブリギッドと同様のパターンであったと納得出来るものなのだが。
ティルテュ・ティニー・イシュトー等マージファイターが多いフリージ家において突然セイジである(それでいて戦闘グラフィックはマージファイター)のにも違和感があるし、彼女に関してはある意味「突然変異」のようなものなのかもしれない。
代理キャラクターを含む主要キャラクター全員の全身絵や、十二聖戦士の集合絵が圧巻。
ランゴバルトやレプトールに実はもう一人ずつ子供がいたり、アミッド&リンダの母親の名前やビジュアルが明らかになっていたり等、様々な裏設定が凝縮されたあまりにも濃い一冊。
実はジャムカはバトゥの本当の子ではなかった!? そんな彼の実際の家族関係が気になる人は要チェック!